③北海道のルーテル教会

 北海道のルーテル教会は1916年、フィンランドの宣教師と若い日本の牧師によって始まりました。1934年、現在地・札幌市中央区南12条西12丁目に教会が建てられ、1937年に教会に隣接してめばえ幼稚園が建てられました。教会は90年を迎えて地域の人々共に時代を見つめ、キリストの福音の恵みを分かち合ってきました。

幼稚園は60年を越えるキリスト教保育を通し卒園児は4000人を数え、次々に社会の第一線で活躍しています。

第二次世界大戦後、札幌北・函館・池田の地に教会が建てられ、次いで釧路・帯広・新札幌・恵み野の地に教会が建てられ、共にキリストの福音の恵みを伝える礼拝が守られています。

また、私たちの兄弟教会である日本ルーテル教団では、1947年、旭川の伝道に始まり、札幌・小樽・滝川・深川・北見・後志に教会が建てられ、協力して教会活動が続けられています。 私たちは広大な北海道における開拓の厳しい歴史と痛みの中で、先駆者たちが果たしてきた役割をふまえ、神さまの導きに信頼しつつ、喜びと感謝をもって歩んでいます。 北 海 道 教 区 北海道教区が発足したのは1981年のことです。それまでは東信北部会(東京・信州・北海道地区)時代、東教区  (関東・東北・北海道地区)時代を経て成長し、函館から釧路まで8つの教会が建てられ、1981年、教区としての歩みが始まりました。  現在、道南地区(函館)・道央地区(札幌北・新札幌・恵み野・札幌)・道東地区(釧路・帯広・池田)の3地区を構成しています。  日本福音ルーテル教会には、現在、九州教区(九州一円)・西教区(山口県から京阪神まで)・東海教区(愛知、静岡)・東教区(関東地区以北)と、北海道特別教区の5つの教区があります。 各教区の生い立ちも成長過程も伝統領域も一様ではありません。 その中で私たちは一番若い教区です。そして広大な北海道の伝道を託されています。 開拓の厳しい歴史の中でキリスト者が果たしてきた役割をふまえ、多くのキリスト教会と協力しつつ、感謝のうちに教会の働きをすすめています。   教義 旧新約聖書が信仰と行為の唯一明確なる規範たることを主張し、信条として使徒信条、ニケア信条、アタナシオ信条、アウグスブルク信仰告白、同弁証論、大・小教理問答、シェマルカルド信条、和協信条を採用します。   ルーテル教会は信仰の本質において一致すれば、その他の礼拝形式や教会制度・組織の一致を必ずしも求めませんが、礼拝における信仰生活の育成と、そこにおける神のみ言葉の重要性を強調するために一定の礼拝式を共用します。 また、信仰教育を重んじ、特に小教理問答を通して信仰と生活の訓練を図ることを伝統的に受け継いでいます。